事実婚をしました!〜事実婚の手続き方法・必要書類をご紹介します〜

2020年6月に、10年以上お付き合いをしている彼と事実婚をしました。
事実婚の手続き方法や必要な書類、私が実際に役所に行ったときのお話をしていきます。
訳あって籍を入れない事実婚を選択しました

こんにちわ!主婦ブロガーのみぃ(@mylog31)です
様々な理由があるので詳細は省きますが、2020年6月に事実婚の手続きをしました。
事実婚と言えば、2016年に放送されたガッキー主演の大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で、作中の平匡さんとみくりが事実婚という形を取っていましたね。
メディアやインターネット上で取り上げられることにより「事実婚」という言葉も少しずつ世間に認知されるようになってきたのかな、という印象です。
その後、2018年に人気ブロガーのはあちゅうさんとAV男優のしみけんさんが事実婚を発表されたことで再び話題に上がりました。(2022年に事実婚を解消されてしまいましたが…)
いまこの記事を読んでくださっている方は、事実婚をしようか考えていて、手続き方法を調べていたらこのブログに辿りついた…という方が多いのではないでしょうか。
すでに「事実婚とはなにか」という知識をお持ちであり、事実婚のメリットやデメリットを理解された上で検討されていると思いますが、事実婚と内縁の違いについて少しだけお話させて頂きます。
事実婚と内縁の違いって?
事実婚と内縁の違いは、まだまだ曖昧な部分が多いですよね。
今までの日本では「籍は入れていないけれど夫婦同然の生活を送っている」ことを内縁と呼んでいましたが、敢えて言うなら2人が夫婦であるという共通認識を持っていることだけでなく、それを形で示しているのが事実婚と言えるのではないでしょうか。
どのように形で示すのかと言うと、世帯を合併して住民票の続柄を「妻(未届)」にすることです。
ただ住民票を同じところに移すだけでは続柄は「同居人」となり、これではただの同棲となんら変わりありません。
この手続きをすることによって旦那様の扶養に入ることも可能ですし、旦那様がお勤めの会社によっては家族手当の対象となる場合もありえるようです。
また、この手続きをするためには役所の職員さんがそれぞれの本籍地へ電話して、2人が独身であることを確認する必要があります。
つまり、戸籍上独身同士でないと事実婚の手続きはできないため「戸籍上の妻がいるけれど他の女性と長年暮らしている」というパターンもありえる内縁関係との明確な違いと言えますね。
発行年数が古いので現代では変更点もあるかもしれませんが、事実婚に関する情報はまだまだ少ないので、お金のことや法律のことなど、以下の書籍もおすすめです。

繰り返しますが、大事なのは住民票の続柄を「妻(未届)」にしてもらうことです。
事実婚の手続き方法や必要書類について、私が実際に役所に行ったときのお話をしていきますので、事実婚を検討されている方は参考にしてみてくださいね。
事実婚の手続き方法・必要な書類は?

事実婚は2人が一緒に住んでいることが大前提なので、おそらく次の3つのパターンがあるかと思います。
- すでに一緒に暮らしている(現時点で住民票も同じ)
- これから2人で同じ家に引っ越す(現時点で住民票は別)
- 片方がどちらかの家に引っ越す(現時点で住民票は別)
私が経験したのは、3番目の片方がどちらかの家に引っ越すというパターンです。
今回は旦那が住んでいる家へ私が引っ越す手続きをしました。
役所に問い合わせておくと安心
私が手続きをしたのは川崎市です。(トラブルなくすんなり手続きして頂けました)
地域によっては、まだまだ「妻(未届)」という続柄を扱っていない、もしくは本当はできるのに職員さんに認知されていない、というのが現実のようです。
「続柄を妻(未届)にしてください」と言ったら「そんなものはない、できない」と言われたにも関わらず、その方が知らなかっただけで他の職員さんに言ったらできた、なんて話も耳にしたことがあります。
自分の引越し先の市町村では住民票の続柄に「妻(未届)」という記載ができるのか?という点を予め確認しておくと安心ですね。
ついでに言うなら、手続きになにが必要ですか?と予め必要書類を確認しておいた方が、役所に行った際の手続きもスムーズです。
ちなみに川崎市の某区役所で伺ったお話では「籍を入れる予定がある方は、妻(未届)という続柄にすることはできない」とのこと。
なんらかの事情により籍を入れることができない場合の救済措置のようなものなので、会社で扶養の手続きをしてもらう際や、家族手当を申請する際の証明として必要な場合にのみ「妻(未届)」の記載をしてもらえるようです。
事実婚の手続きの流れ
私がしたのは転居と事実婚の手続きを一緒にするという流れになので、転居を伴わない方は、役所で事実婚の手続きのみ申し出てくださいね。
転居を伴う場合の事実婚
まずは現住所の役所に転居届を提出しに行きます。
マイナンバーカードを持っていれば、わざわざ足を運ばなくても郵送や電子申請で手続きできる場合もありますので、現住所の役所のHPで確認してみましょう。
流れとしては、以下のような形になります。
- 備え付けの転居届を書いて身分証と一緒に窓口へ
- 持っている方は国民健康保険証を返却
- 転出証明書をもらう
そして新住所の役所へ転居届を提出しに行きます。
- 備え付けの転居届を書いて身分証&転出証明書と一緒に窓口へ
- 「世帯を合併したい&続柄を妻(未届)にしてほしい」旨を伝える
- 国民健康保険に加入する方は国保の手続きも一緒にお願いする
2人で行く場合はそれぞれ本人確認が取れるので問題ありませんが、私のように奥様(世帯主以外)が1人で手続きに行かれる場合、以下のものが必要になります。
上記2点は、私が実際に提出したものを参考程度に載せておきますね。
申立書の書き方の一例【書式ダウンロードあり】
◯◯市◯◯区役所
◯◯課 御担当御中
申立書
拝啓 時下ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度転入届の手続きにおきましては、私、◯◯ ◯◯と◯◯ ◯◯は世帯及び生計を同じくしており、事実上の夫婦であるため、住民票による◯◯ ◯◯の続柄を「妻(未届)」と記載して頂くようお願い申し上げます。
敬具
令和◯年◯月◯日
住所 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
連絡先 ◯◯◯◯◯◯◯◯
本人(世帯主)の直筆→ 氏名 ◯◯ ◯◯ 印
必要な方は、ダウンロードしてお使いください。
(※Word書式なので、Macで開くと少し崩れるかもしれません)
委任状の書き方の一例【書式ダウンロードあり】
委任状については、役所によって書式が決まっているところもあるので、まずは新住所の役所のHPを確認してみましょう。
委任状
代理人
住所 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ ←新住所でOK
氏名 ◯◯ ◯◯ ◯年◯月◯日生 ←本人(世帯主)の直筆
私は、上記のものを代理人と定め、次の権利を委任します。
世 帯 合 併 に関すること
令和◯年◯月◯日
本人
住所 ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯
氏名 ◯◯ ◯◯ 印 ◯年◯月◯日生
特に定められた書式がないのであれば、こちらの委任状をお使いください。
(※Word書式なので、Macで開くと少し崩れるかもしれません)
注意点として、委任状は代理人欄も本人(世帯主)の直筆で書きます。
今回の場合で言えば、委任状は私ではなくすべて旦那の直筆で書かなくてはなりません。
事実婚の手続き方法・必要な書類について【まとめ】

以上、事実婚の手続き方法と必要な書類についてでした!
いかがでしたでしょうか?
最後にもう一度まとめておきますね。
- (転居を伴う場合場合)前住所の役所が発行した転出証明書
- 顔写真付き身分証明書(運転免許証やパスポートなど)、ない場合は健康保険証、年金手帳証書など2種類以上を持って窓口で相談+印鑑
- マイナンバーカード
- 国民健康保険証(持っている方のみ)
【上記に加えて奥様(世帯主以外)が1人で手続きに行く場合】 - 続柄を「妻(未届)」にしてほしい旨の申立書
- 世帯合併に関する委任状
- 旦那様(世帯主)のマイナンバーを確認しておく
- 旦那様(世帯主)の本籍地を確認しておく
最後に書いた2つは、もし1人で役所に行くならいちおうメモしていった方がいいかもです。
本籍地は特に聞かれませんでしたが、独身であることを確認するため職員さんが2人の本籍地に電話するので念のため。
旦那(世帯主)のマイナンバーは転居届に書く欄があったので、予め控えておいてホッとしました。
転居届は市区町村によってそれぞれ書式が違うので、不要な場合もあります。
ちなみに前住所の世田谷区では必要、新住所の川崎市では不要でした。
これらの手続きを終え住民票を発行してもらうと、続柄が「妻(未届)」に変わっています。

そして、新しい国民健康保険証に旦那の名前が入ります。(世帯主の名前が記載されるので)
公的な身分証に旦那の名前が載ると、おぉっ!ってなりますね。
法律婚ではないですが、お互い一生一緒に生きていく覚悟をしたのになにもしないよりは、事実婚という形を取るのも選択肢の1つです。
もちろん戸籍に傷がつかないからといって安易に考えず、事実婚のメリット・デメリットをきちんと理解された上で手続きしましょう。